あなたの愛に包まれて

剣持の扮する神父の前で千晃と匡祐は誓いの言葉を伝え合う。
「新郎、匡祐、あなたはここにいる千晃を病めるときも健やかなるときも、富めるときも貧しき時も、妻として愛し、敬い、慈しむと誓いますか？」
「はい、誓います」
匡祐が千晃を見る。千晃が微笑み返す。
「新婦、千晃、あなたはここにいる匡祐を病めるときも健やかなるときも、富めるときも貧しき時も、夫として愛し、敬い、慈しむと誓いますか？」
「はい、誓います」
千晃も匡祐を見つめると匡祐は千晃に優しいまなざしを向けていた。
「それでは指輪の交換を」
剣持の言葉にすかさず助川が登場する。
緊張気味な姿に千晃と匡祐が笑う。

助川から指輪を受け取ると匡祐が千晃に指輪をはめる。
「私から、あなたへ、永遠の愛と永遠の絆を・・・」
匡祐が千晃を見る。千晃の目から大粒の涙が流れた。
「一生愛し、守り、幸せにすると誓います。」
匡祐は優しく微笑み千晃を見つめている。千晃は精一杯顔をゆがめながらも微笑みを返した。