あなたの愛に包まれて

千晃の父は不敵な笑みを浮かべる。
「お前も限界だろう。身の丈に合った場所へ戻るためにも、利用したらどうかと思ってな。」
父がどんな思惑があって千晃にその話を持ち掛けたのかはわからない。
千晃にも剣持にもそんなことを考える余裕はなかった。

千晃は父のもとから会社へ戻る車で『サンフラワー』に関して調べようとパソコンに入力した。
すると・・・企業のトップページが見つかった。

千晃はそのページを見て泣き始めた。

そのトップページは・・・ひまわりのちぎり絵だった。



匡祐・・・。
千晃は匡祐を見つけた喜び以上に、ちゃんと立ち直り歩き出していることがうれしくて涙が止まらなかった。ちゃんと生きてた・・・。