あなたの愛に包まれて
「財閥を解散しようと思う。」と。

その言葉に匡祐と剣持が千晃の父を見る。
千晃の父は今までになく穏やかな顔をしていた。

「千晃、お前を自由にしよう・・・。」
千晃の父の言葉に匡祐も目を真っ赤にしている。

千晃のずっと求めていた自由だ・・・。


「匡祐君。」
「はい」
千晃を見つめたまま父は匡祐に声をかけた。

「財閥を解散するにあたっていろいろと大変だと思うが、君に手伝ってほしい。」
その言葉に匡祐は頭を下げた。
「はい。」
と返事を添えて。
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