あなたの愛に包まれて

「これ、プレゼント。力から。」
匡祐が千晃の横に立ち千晃に紙袋を渡す。
「？」
「開けてみて」
千晃が紙袋を開けるとそこには鮮やかなちぎり絵が入っていた。
「千晃さんはひまわりみたいなイメージなんだって」
匡祐の言葉に千晃の目からつぎつぎに涙があふれた。

黄色やオレンジ、金色・・・色とりどりの紙がちりばめられた絵は大きなひまわりのちぎり絵だった。

真っ暗だった千晃の心にまぶしいほどの光が降り注ぐ。

千晃はその絵を抱きしめて涙を流し続けた。
匡祐はそんな千晃の横で窓の外に目を向ける。

涙する千晃を止めない。
心からあふれ出した涙を止めずにすべて流しきれるようにと、何も言わずに隣にいてくれた。