あなたの愛に包まれて
千晃の部屋の接客用の机の上には乗りきらないほどのハンバーガーやポテト、サイドメニューが並べられた。
「お二人も一緒に食べましょう」
匡祐の言葉に遠慮した剣持と助川も
「もったいないですよ？」
といういたずらな笑顔を見せる千晃にも誘われて一緒に食べ始めた。
「その顔は反則です。」
「本当に」
「確かに」
匡祐、剣持、助川は千晃の顔を見て小さくため息をついた。

「ハンバーガー初めてですか？」
匡祐が剣持に聞く。剣持は渡されたハンバーガーを見てどう食べようか考えているようだった。
「千晃、行け。」
匡祐の言葉に千晃が剣持を見る。
はじめて匡祐に名前を呼び捨てにされて千晃はどきどきした。
「剣持さん、こうですよ」
千晃が大きな口でハンバーガーにかぶりつく。
「はしたない！」
思わずでた剣持の言葉に助川が言葉を発する。
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