あなたの愛に包まれて
「海外では当然のスタイルですよ。私もいただきます」
助川もハンバーグにかぶりつく。
剣持は助川を見て、少しためらってから口を大きく開けてハンバーガーにかぶりついた。
「意外といけますね。」
そう言ってもごもごと口を動かす剣持に千晃も共感していると二人を見て助川と匡祐が吹き出して笑った。
「？」
千晃と剣持がよくわからず首をかしげると、匡祐が千晃の鼻の頭についたケチャップをまた指で拭ってぺろりとなめた。
助川が剣持にナプキンを渡して鼻の頭を指さす。
千晃と剣持が同じところにケチャップをつけていて思わず匡祐と助川は笑った。
「似たもの同士ですね？」
「あなたたちもね」
匡祐の言葉に千晃が返す。
「？」
匡祐が助川を見る。顔にケチャップはついていない。
もう一度千晃を見ると千晃は匡祐の持っているハンバーガーを指さした。
剣持も助川のハンバーガーを指さす。
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