あなたの愛に包まれて
とはいっても、ほとんど両家の父が秘書を通して内容は決めていた。
「来週の婚約発表ですが、センチュリーパークホテルのホールで行うこととなりました。」
「はい。」
「お二人の衣装部が衣装を打ち合わせ中です。決まり次第ご用意いたします。」
「はい。」
事務的に話が進められて、千晃は自分のことなのに、ほかの誰かのことを聞いているような不思議な感覚を感じていた。
そんな千晃に匡祐も気が付いている。
「婚約発表の前に、千晃さんの時間をいただきたいのですがよろしいですか?」
匡祐は剣持に話しかけた。
「あさってならば時間をおつくりできますが、どういった内容でしょうか?」
「婚約指輪を見に行きたいんです。会見の時に必要でしょ?」
「ですが婚約指輪も衣装部が・・・」
剣持の言葉に匡祐が千晃を見た。
千晃は小さくため息をついている。
何から何まで支持されて、二人の気持ちはついていっていない。
ましてデートも一度しかしていない。話をするのも今日が4度目。その状態で結婚を迎えることが千晃に申し訳なかった。
「来週の婚約発表ですが、センチュリーパークホテルのホールで行うこととなりました。」
「はい。」
「お二人の衣装部が衣装を打ち合わせ中です。決まり次第ご用意いたします。」
「はい。」
事務的に話が進められて、千晃は自分のことなのに、ほかの誰かのことを聞いているような不思議な感覚を感じていた。
そんな千晃に匡祐も気が付いている。
「婚約発表の前に、千晃さんの時間をいただきたいのですがよろしいですか?」
匡祐は剣持に話しかけた。
「あさってならば時間をおつくりできますが、どういった内容でしょうか?」
「婚約指輪を見に行きたいんです。会見の時に必要でしょ?」
「ですが婚約指輪も衣装部が・・・」
剣持の言葉に匡祐が千晃を見た。
千晃は小さくため息をついている。
何から何まで支持されて、二人の気持ちはついていっていない。
ましてデートも一度しかしていない。話をするのも今日が4度目。その状態で結婚を迎えることが千晃に申し訳なかった。