あなたの愛に包まれて
匡祐は自分の部屋の窓からじっと空を見上げた。
大きく深呼吸をする。
この息苦しい世界で、千晃のそばにいるときだけは自然に呼吸できるような気がしていた。


本当のことを打ち明けたのに千晃はまた自分に笑顔を見せてくれた。それがうれしくてたまらない。

また笑顔が見たい。

会いたい。

そんなことを考えていると匡祐の携帯電話が鳴った。
< 67 / 270 >

この作品をシェア

pagetop