I love you and world!
……ん?ここはどこだろう?

私の目の前には、長く続いている廊下。見覚えのない廊下だ。

「ヴェ〜。チャオチャオ!君、とっても可愛いベッラだね。どうしてこんなところにいるの?」

えっ!この声って!!

私の胸がドキッと高鳴る。漫画の表紙を見た刹那に一目ぼれをし、アニメやドラマCDの声を何度も聴いてキュンキュンしてた人のものだ。

振り向くと、くるんとしたアホ毛の茶髪の可愛らしい顔立ちの男性。……うん、この見た目に喋り方、間違いないね!

「イタリアちゃ〜ん!!私、あなたの大ファンなの!!お嫁さんにして〜!!」

私は男性に思い切り抱きつく。幸せだぁ〜……。

「わっ!梓、急にそんなことされたらびっくりするよ〜」

あれ?私、いつ名前を言ったっけ?まあいいや。私はイタリアちゃんの背中に腕を回し、頭をグリグリと押し付ける。幸せすぎる!

「おい!!何をしている、会議に遅れるぞ!!」

どこかから怒鳴り声が聞こえてくる。あ、この声はオールバックのムキムキのあの人だね。
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