I love you and world!
「姫野梓は性格が悪い」

「バカの集まり」

こんな風に部員をバカにするような内容に変わっている。今回もそうだった。

「玉井煌は女たらしのクソ野郎!」

気にしたら負けだと思って無視しているけど、部活のたびにこんな紙があるのは気持ちよくない。

「やっぱり、誰かに相談した方がいいのかな?」

私が言うと、拓海は「いや、無視しておいた方が犯人もつまらなくなってやめるかもしれない。こういうのは、放っておいた方が安全な場合もある」と言った。

「そうそう!今度のハロウィンパーティーの衣装でも考えようよ!」

柚がそう言ってテーブルの上にコスプレの衣装の写真を広げる。

「お、いいね!梓ちゃんはどんな衣装が似合うかな〜?」

玉井がニコニコ……いや、ニヤニヤしながら私を見つめる。おい、どこ見てんのよ!

十月三十日と三十一日に私たちの高校では文化祭がある。三十一日のハロウィンの日の夜は、毎年コスプレをしての盛大なパーティーが開かれるのだ。
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