I love you and world！

「俺、神木拓海（かみきたくみ）。音楽が好きで軽音部と掛け持ちしてる。よろしく」

ギターを手にした猫目の男子が言う。

「よろしく」

私は微笑むことなく言った。

「よし！なら早速活動を始めよう！」

この部活の部長、柚はとても張り切っている。目はキラキラと輝いていた。

「梓が入ってきてくれたから、ヘタリアについて語ろう！！」

「うわ〜！嬉しい！！」

私は笑顔を見せ、柚に抱きつく。男子三人が頰を赤く染めてるけど、それは思い切り無視。

「語ろうじゃない！さあ、梓ちゃん座って」

玉井が椅子を引き、さりげなく自分の隣に座らせようとする。それを見て、二人の男子が少し慌てた表情を見せた。

「結構よ。私はこっちに座るわ」

私は柚の隣に座る。玉井の残念そうな顔と、神木と前川の安心したような顔が見えた。

「じゃあ早速始めるよ〜！！」

柚の声で、部活動は始まった。



アニメ同好会に入って数週間、男子たちは私が部活に入ったことを知ってアニメ同好会に入ろうとしたけど、柚の厳しい面接でみんなアニメ同好会に入部することはできていない。

「フフッ、幸せ！」