めんどくさがりな彼女 (男目線)
と、とにかく謝らねば!!
「ミサ、ごめん!勘違いしてごめん……!」
彼女の真ん前に、正座をして頭を下げた。
彼女は………
「…………」
…………無視、だ。
雑誌に目線を落としている。
俺のほうを見てくれさえしない。
めんどくさがりな彼女でも、
目線だけは、いつも俺のほうに向けてくれていたのに。
自分が悪いくせに、胸がズキンと音をたてた。
ミサはもう…………俺のことなんて…………。
「ミサ……。
俺、ミサが好きなんだ……
ミサは俺のことなんてめんどくさいかもしれないけど、どうしても好きなんだよ……
俺ばっかり好きだから不安になって……今回も、事情も聞かずにすぐに浮気なんて決めつけて……本当にごめん。
もう、無理やり外に連れ出したり、たまにはミサのほうから誘ってほしいとかわがまま言わないから……許してほしい……」
例え許してくれなくても…………
これが俺の気持ちだって
届いてほしい──。