25年目のI love you~やっぱり一緒に・・・②~
「それで、先輩から何の連絡もないの?」
グラスにワインを注いでくれながら、春希は聞く。
「あったよ、うるさいくらい、電話もメールも。着拒して、メールも全部読まずに消去した。あいつの声なんて、もう2度と聞きたくない!」
とまだまだ興奮している私に
「あいつか・・・朱美が先輩を、そんな呼び方したの初めて聞いた。」
その春希の言葉に、ハッとしたけど、でも仕方ないよね。
「無理だと思ってたんだよ。」
「えっ?」
「あんた達が復縁目指して、付き合い始めたって聞いた時から。」
「春希・・・。」
「正直、未練たらしいことしてるな、って思った。案の定だったね。」
「・・・。」
「浮気とか不倫てさ、麻薬とおんなじなんだよね。1度ハマったら抜けられないんだよ。1度は断ち切っても、また繰り返す。一生治らない病気なんだよ。」
「そ、そんなこと・・・。」
「朱美もそうだとは言わないけどさ、でも一般論としては、間違ってないと思うよ。先輩なんか、よく我慢した方だと思うよ、15年も。でも、あんたと離婚して、とりあえずフリーになったら、きっと昔、気があった元部下と再会しちゃって、盛り上がっちゃったんでしょ。」
冷たくそう言う春希の言葉に、私は何も言えなくなる。
「これで目が覚めたでしょ。さぁ、今日はとりあえず呑んで、呑んで、もう先輩のことなんか、すっぱり忘れて、明日から前向いて行こ。この前も言ったけど、今の時代、私達の年代でも出会いなんか、その気になれば、いくらでもある。なんなら、一緒に婚活でもする?」
「・・・。」
「まぁ、とりあえず今日は呑もう。トコトン付き合ってあげるから。」
そう言って、春希は優しく微笑んだ。
グラスにワインを注いでくれながら、春希は聞く。
「あったよ、うるさいくらい、電話もメールも。着拒して、メールも全部読まずに消去した。あいつの声なんて、もう2度と聞きたくない!」
とまだまだ興奮している私に
「あいつか・・・朱美が先輩を、そんな呼び方したの初めて聞いた。」
その春希の言葉に、ハッとしたけど、でも仕方ないよね。
「無理だと思ってたんだよ。」
「えっ?」
「あんた達が復縁目指して、付き合い始めたって聞いた時から。」
「春希・・・。」
「正直、未練たらしいことしてるな、って思った。案の定だったね。」
「・・・。」
「浮気とか不倫てさ、麻薬とおんなじなんだよね。1度ハマったら抜けられないんだよ。1度は断ち切っても、また繰り返す。一生治らない病気なんだよ。」
「そ、そんなこと・・・。」
「朱美もそうだとは言わないけどさ、でも一般論としては、間違ってないと思うよ。先輩なんか、よく我慢した方だと思うよ、15年も。でも、あんたと離婚して、とりあえずフリーになったら、きっと昔、気があった元部下と再会しちゃって、盛り上がっちゃったんでしょ。」
冷たくそう言う春希の言葉に、私は何も言えなくなる。
「これで目が覚めたでしょ。さぁ、今日はとりあえず呑んで、呑んで、もう先輩のことなんか、すっぱり忘れて、明日から前向いて行こ。この前も言ったけど、今の時代、私達の年代でも出会いなんか、その気になれば、いくらでもある。なんなら、一緒に婚活でもする?」
「・・・。」
「まぁ、とりあえず今日は呑もう。トコトン付き合ってあげるから。」
そう言って、春希は優しく微笑んだ。