25年目のI love you~やっぱり一緒に・・・②~
私は鋭く隆司さんを見つめ、彼は気まずそうに視線を逸らす。重苦しい空気が、私達の間に流れる。
その沈黙に耐えられなくなって、私は口を開いた。
「ねぇ?」
「うん?」
「知ってるかどうか、わからないけど、渋谷さん、先週の金曜日、お休み取ってるんだよ。旦那さんの赴任先に行くからって。」
「・・・。」
「でもさ、実際には行ってなくて、あなたと会ってた。この事実を知ってる私が、あなたの今の説明で、納得出来ると思う?」
「・・・すまない。でも嘘はついてない、信じてくれ。」
隆司さんは、こう繰り返すだけ。
「わかった。じゃ、明日渋谷さんに聞くよ。あなたの口から言えなくても、本人から聞けば文句はないでしょ?」
「待ってくれ。実は彼女は、この事態を知らない。話してないんだ。」
「どういうこと?」
「彼女に迷惑掛けたくなくて・・・。」
その返答に、さすがに私はキレた。
「そう、そんなに大事なんだ、渋谷さんが。彼女に迷惑掛けるのは嫌だけど、私を苦しめるのは平気なんだ?」
「朱美・・・。」
言葉を失う隆司さんに
「よくわかったよ。でもね、悪いけど、私は渋谷さんをそこまで大切にする筋合いないから。私は明日、絶対に彼女を問い詰めるから、今夜のうちに口裏合わせでも、しといたら。大切な人を守る為に。」
そう言い捨てると、私は立ち上がった。
「じゃあね、サヨナラ!」
「朱美!」
隆司さんの呼び止める声に、振り向きもせず、私はファミレスを飛び出す。
(人をバカにして。許せない、絶対に許さないから。)
フツフツと湧き上がって来る怒りを鎮める方法が、今の私には分からなかった。
その沈黙に耐えられなくなって、私は口を開いた。
「ねぇ?」
「うん?」
「知ってるかどうか、わからないけど、渋谷さん、先週の金曜日、お休み取ってるんだよ。旦那さんの赴任先に行くからって。」
「・・・。」
「でもさ、実際には行ってなくて、あなたと会ってた。この事実を知ってる私が、あなたの今の説明で、納得出来ると思う?」
「・・・すまない。でも嘘はついてない、信じてくれ。」
隆司さんは、こう繰り返すだけ。
「わかった。じゃ、明日渋谷さんに聞くよ。あなたの口から言えなくても、本人から聞けば文句はないでしょ?」
「待ってくれ。実は彼女は、この事態を知らない。話してないんだ。」
「どういうこと?」
「彼女に迷惑掛けたくなくて・・・。」
その返答に、さすがに私はキレた。
「そう、そんなに大事なんだ、渋谷さんが。彼女に迷惑掛けるのは嫌だけど、私を苦しめるのは平気なんだ?」
「朱美・・・。」
言葉を失う隆司さんに
「よくわかったよ。でもね、悪いけど、私は渋谷さんをそこまで大切にする筋合いないから。私は明日、絶対に彼女を問い詰めるから、今夜のうちに口裏合わせでも、しといたら。大切な人を守る為に。」
そう言い捨てると、私は立ち上がった。
「じゃあね、サヨナラ!」
「朱美!」
隆司さんの呼び止める声に、振り向きもせず、私はファミレスを飛び出す。
(人をバカにして。許せない、絶対に許さないから。)
フツフツと湧き上がって来る怒りを鎮める方法が、今の私には分からなかった。