25年目のI love you~やっぱり一緒に・・・②~
翌日、仕事終わりに待ち合わせた私達は、渋谷さんの案内で、個室のある居酒屋へ。
「今はママ友の会とか、結構平気で夜の飲み会とかあって。働いてるママが多くなったっていうのもあるのかもしれませんけど。それで、女だけで居ると、こんなオバさんでもナンパされたりして。ノリのいいママも居て、ビックリしちゃいます。私は嫌なんで、ほとんど夜の会は出なかったんですけど、そうすると真面目ぶってるとか、付き合いが悪いとか、言われることもありました。」
「そうなんだ。」
私と渋谷さんは、そんなに齢が離れてるわけじゃないけど、私の周りでは夜の会なんて、あんまり聞いたことなかったなぁ。
「だから、どうしてもって時は個室があるところを選んでたんです。その方が安心ですから。」
なんて言ってる渋谷さん。
「と言うことで、今日は明日の仕事に差し支えない程度に呑みましょう。日頃の鬱憤ばらしに。」
「そうだね。」
そして、鉄則通り「まずはビール」。私達はグラスを合わせた。
渋谷さんとこうして、プライベートで会うのは2度目。前回は重い空気だったけど、今日はだいぶ打ち解けて話せてる。
ありきたりだけど、職場の話を中心に、話が弾み、頼んだ料理もだいぶ進んだ頃だった。
「成川さん。」
雰囲気を改める渋谷さん。
「うん?」
「あの・・・差し出がましいことをお聞きしますが、西野さんとはあれから全然・・・。」
「そうだね、音信不通かな。」
と答える私に
「やっぱりそうなんですか・・・。すみません、私達の為に。」
申し訳なさそうに、頭を下げる渋谷さん。
「ううん。渋谷さん達のせいじゃないよ、全然。まぁ、現実を認識するキッカケになったのは確かだけど。やっぱりもう、私達は元には戻れないんだって。仕方ない・・・んだよ。」
その言葉は渋谷さんに答えたというより、自分に言い聞かせようとして発した言葉だったかもしれない。
「やっぱり、まだ吹っ切れてないですよね。」
果たして、そんなニュアンスが敏感に伝わったのだろう。渋谷さんは言う。
「前にも言った通り、成川さんってわかり易いですから。最近、ずっと寂しそうです。」
「そう言う渋谷さんだって、あの時は、だいぶわかり易かったよ。」
私はそう笑って返した。
「今はママ友の会とか、結構平気で夜の飲み会とかあって。働いてるママが多くなったっていうのもあるのかもしれませんけど。それで、女だけで居ると、こんなオバさんでもナンパされたりして。ノリのいいママも居て、ビックリしちゃいます。私は嫌なんで、ほとんど夜の会は出なかったんですけど、そうすると真面目ぶってるとか、付き合いが悪いとか、言われることもありました。」
「そうなんだ。」
私と渋谷さんは、そんなに齢が離れてるわけじゃないけど、私の周りでは夜の会なんて、あんまり聞いたことなかったなぁ。
「だから、どうしてもって時は個室があるところを選んでたんです。その方が安心ですから。」
なんて言ってる渋谷さん。
「と言うことで、今日は明日の仕事に差し支えない程度に呑みましょう。日頃の鬱憤ばらしに。」
「そうだね。」
そして、鉄則通り「まずはビール」。私達はグラスを合わせた。
渋谷さんとこうして、プライベートで会うのは2度目。前回は重い空気だったけど、今日はだいぶ打ち解けて話せてる。
ありきたりだけど、職場の話を中心に、話が弾み、頼んだ料理もだいぶ進んだ頃だった。
「成川さん。」
雰囲気を改める渋谷さん。
「うん?」
「あの・・・差し出がましいことをお聞きしますが、西野さんとはあれから全然・・・。」
「そうだね、音信不通かな。」
と答える私に
「やっぱりそうなんですか・・・。すみません、私達の為に。」
申し訳なさそうに、頭を下げる渋谷さん。
「ううん。渋谷さん達のせいじゃないよ、全然。まぁ、現実を認識するキッカケになったのは確かだけど。やっぱりもう、私達は元には戻れないんだって。仕方ない・・・んだよ。」
その言葉は渋谷さんに答えたというより、自分に言い聞かせようとして発した言葉だったかもしれない。
「やっぱり、まだ吹っ切れてないですよね。」
果たして、そんなニュアンスが敏感に伝わったのだろう。渋谷さんは言う。
「前にも言った通り、成川さんってわかり易いですから。最近、ずっと寂しそうです。」
「そう言う渋谷さんだって、あの時は、だいぶわかり易かったよ。」
私はそう笑って返した。