25年目のI love you~やっぱり一緒に・・・②~
まずはワインで乾杯。
「父さん、母さん。結婚25周年、おめでとうございます。」
長男の言葉を合図に、私達はグラスを上げる。私は隣の夫をそっと見ると、彼も笑顔でグラスを上げて、応えてくれた。
それから、前菜から始まったフレンチのフルコースは、どれも舌がとろけるような美味しさだった。
私達の披露宴の料理が、とても評判が良かったのを思い出した。もっとも新婦の私はそれを楽しむ余裕なんか全然なくて、あとで後悔して、夫にねだって、結婚1周年で、また連れて来てもらう約束をしてたら、長男を身籠って、それどころじゃなくなっちゃったのは、今となっては、いい思い出だ。
コースのデザートまで出て、私達が余韻を楽しんでいると
「失礼します。」
と入って来たウェイターさんが更にケーキをテーブルに置く。
「Takashi&Akemi Happy 25th Anniversary」
と書かれているそのケーキは、私が1番大好きなシンプルなショートケーキ。
それだけでも驚いていると
「贈り主は3人だから。」
と長男。え、3人?と思って見ると、Masashi.Kiyoshi&Ayanoと書かれてる。
「えっ、彩乃さんまで?」
「うん。彼女が、是非一緒にお祝いさせてと言ってくれたから、ご厚意は喜んで。」
「そうなんだ・・・。」
まだ長男と付き合い始めたばかりなのにと、申し訳なく思う反面、やっぱり嬉しい。そして、一緒に使ってと夫婦湯呑、更に
「あと、これ。」
と次男が差し出した花束。
「本当は父さんから、渡すべき花だと思うけど、まぁ、この人にそんな気を回すのを期待しても無理だから、代わりに俺達が用意いたしました。」
「ありがとう。」
受け取って、改めて花を見た私は
「桔梗・・・。」
とポツリ。
「今の時期、探すの、結構大変だったんたぞ。」
「へぇ、そうなんだ。」
「ありがとう。」
あまりピンと来てない夫の横で、私は息子達にお礼を言う。
隆司さん、知ってる?桔梗の花言葉は
「永遠の愛」
だから、ね。
「父さん、母さん。結婚25周年、おめでとうございます。」
長男の言葉を合図に、私達はグラスを上げる。私は隣の夫をそっと見ると、彼も笑顔でグラスを上げて、応えてくれた。
それから、前菜から始まったフレンチのフルコースは、どれも舌がとろけるような美味しさだった。
私達の披露宴の料理が、とても評判が良かったのを思い出した。もっとも新婦の私はそれを楽しむ余裕なんか全然なくて、あとで後悔して、夫にねだって、結婚1周年で、また連れて来てもらう約束をしてたら、長男を身籠って、それどころじゃなくなっちゃったのは、今となっては、いい思い出だ。
コースのデザートまで出て、私達が余韻を楽しんでいると
「失礼します。」
と入って来たウェイターさんが更にケーキをテーブルに置く。
「Takashi&Akemi Happy 25th Anniversary」
と書かれているそのケーキは、私が1番大好きなシンプルなショートケーキ。
それだけでも驚いていると
「贈り主は3人だから。」
と長男。え、3人?と思って見ると、Masashi.Kiyoshi&Ayanoと書かれてる。
「えっ、彩乃さんまで?」
「うん。彼女が、是非一緒にお祝いさせてと言ってくれたから、ご厚意は喜んで。」
「そうなんだ・・・。」
まだ長男と付き合い始めたばかりなのにと、申し訳なく思う反面、やっぱり嬉しい。そして、一緒に使ってと夫婦湯呑、更に
「あと、これ。」
と次男が差し出した花束。
「本当は父さんから、渡すべき花だと思うけど、まぁ、この人にそんな気を回すのを期待しても無理だから、代わりに俺達が用意いたしました。」
「ありがとう。」
受け取って、改めて花を見た私は
「桔梗・・・。」
とポツリ。
「今の時期、探すの、結構大変だったんたぞ。」
「へぇ、そうなんだ。」
「ありがとう。」
あまりピンと来てない夫の横で、私は息子達にお礼を言う。
隆司さん、知ってる?桔梗の花言葉は
「永遠の愛」
だから、ね。