25年目のI love you~やっぱり一緒に・・・②~
仕事場と家の往復、休みの前の日は、さすがに毎回ではなかったが、次男が泊まりに来る。そんな生活が少し続いた。
そのサイクルに少し変化が起きたのは、1人の生活が2週間ほど過ぎた頃だった。
『どう、元気にしてる?』
高校時代からの友人、佐川春希から電話が来たのは、その日の仕事が終わり、夕飯の買い物を済ませて、部屋に入って、ホッと一息ついた時だった。
「うん、なんとかね。」
『そっか。朱美が寂しくて、毎晩泣いてないか、心配だったんだけどさ。』
「そんなことないよ。」
『やっと仕事が一段落してさ。今度いつ休み?』
「明後日。」
『そう。ちょうど代休を1日取らなくちゃならないから、その日、ランチでもしようか?』
そんな感じで、約束が出来た。
当日、彼女と会う時にはよく利用しているレストランで待ち合わせ。ここのランチは2人ともお気に入りだ。
「考えてみたら。」
席につくと春希が言った。
「今までは大切な奥様を夜遊びに誘っちゃ悪いかなって、先輩に遠慮して、ランチばかりしてたけど、もう夜の飲み会でもよかったんだよね。」
春希とは部活も一緒だったから、隆司さんのことも知ってる。
「それにしても、あんたと先輩が別れるなんて、正直夢にも思わなかったなぁ。」
いきなり言われて、思わず俯く私。
「高校の頃から、ラブラブカップル、おしどり夫婦って、仲間内でも定評があったあんた達が、実は浮気し合ってて離婚騒ぎになってるって、相談された時にも驚いたけど、それでも私は、結局は、元サヤに収まると思ってたから。でも・・・『永遠の愛を誓う』なんて、結婚式なんかで、よく言うけど、そんなのやっぱりそんなの、夢物語なんだよ、所詮。」
「春希・・・。」
いきなりの春希の言い草に言葉を失う私。
「私はこの齢になるまで、結婚もしてないし、願望も、全くなかったとは言わないけど、強くもなかった。だって、一生1人の人だけを見て、愛し続けるって、やっぱりシンドイんじゃないかと思ったから。」
「・・・。」
「だから、仕方ないと思うよ。」
春希はサラリと、そう言った。
そのサイクルに少し変化が起きたのは、1人の生活が2週間ほど過ぎた頃だった。
『どう、元気にしてる?』
高校時代からの友人、佐川春希から電話が来たのは、その日の仕事が終わり、夕飯の買い物を済ませて、部屋に入って、ホッと一息ついた時だった。
「うん、なんとかね。」
『そっか。朱美が寂しくて、毎晩泣いてないか、心配だったんだけどさ。』
「そんなことないよ。」
『やっと仕事が一段落してさ。今度いつ休み?』
「明後日。」
『そう。ちょうど代休を1日取らなくちゃならないから、その日、ランチでもしようか?』
そんな感じで、約束が出来た。
当日、彼女と会う時にはよく利用しているレストランで待ち合わせ。ここのランチは2人ともお気に入りだ。
「考えてみたら。」
席につくと春希が言った。
「今までは大切な奥様を夜遊びに誘っちゃ悪いかなって、先輩に遠慮して、ランチばかりしてたけど、もう夜の飲み会でもよかったんだよね。」
春希とは部活も一緒だったから、隆司さんのことも知ってる。
「それにしても、あんたと先輩が別れるなんて、正直夢にも思わなかったなぁ。」
いきなり言われて、思わず俯く私。
「高校の頃から、ラブラブカップル、おしどり夫婦って、仲間内でも定評があったあんた達が、実は浮気し合ってて離婚騒ぎになってるって、相談された時にも驚いたけど、それでも私は、結局は、元サヤに収まると思ってたから。でも・・・『永遠の愛を誓う』なんて、結婚式なんかで、よく言うけど、そんなのやっぱりそんなの、夢物語なんだよ、所詮。」
「春希・・・。」
いきなりの春希の言い草に言葉を失う私。
「私はこの齢になるまで、結婚もしてないし、願望も、全くなかったとは言わないけど、強くもなかった。だって、一生1人の人だけを見て、愛し続けるって、やっぱりシンドイんじゃないかと思ったから。」
「・・・。」
「だから、仕方ないと思うよ。」
春希はサラリと、そう言った。