25年目のI love you~やっぱり一緒に・・・②~
「ご、ごめん。せっかく誘ってもらったのに、こんなんじゃダメだよね。美味しいランチが台無しだ。さ、食べよう。」
久しぶりに気の許せる友達に会って、つい吐き出してしまった。我に返った私は、慌てて涙を拭った。
「うん。」
そんな私に笑顔を返して、春希は頷いてくれる。
「メニュー、変わったばかりみたいだから、楽しみだ。いただきます。」
春希の言葉に、私達はフォークとナイフを手にした。
ランチはいつものことながら、美味しかった。時間的に、お客のほとんどが女性、それも40代以上。そんな中で、涙なんか見せちゃって、私達は明らかに浮いてしまっていたが、私が落ち着いてからは、しっかり溶け込むことが出来た。
私達は一転、他愛のない話題や友人達の噂話などで盛り上がる、いつもの私達に戻った。
食後のコーヒーが終わっても、私達の話は尽きなかった。最初はメソメソしてしまったけど、やっぱり気の置けない学生時代の友人との会話は、いい気分転換になった。
「じゃ、今度はナイトコースだね。」
そろそろラストオーダーで、と暗に退店を促されて、もうこんな時間かと驚くと、春希がそんなことを言って来た。
「そうはいかないよ。」
と返す私に
「なんで?」
と不思議そうに尋ねる春希。
「だって、今日だって、ちょっと贅沢しちゃったなって思ってるんだもん。ナイトコースなんてとても・・・。」
その返事にハッとしたように私を見る春希。
「私の生活が落ち着くまでって約束だけど、今の家の家賃だって、隆司さんが出してくれてるんだから。」
「ダメだよ、そんなケジメのないことじゃ。」
「春希。」
「そんなんじゃ、いつまで経っても、朱美も先輩も先に進めないよ。そんなんだったら、別れなかった方が、よっぽどマシだよ。」
「・・・。」
春希の正論が、胸に突き刺さる。
久しぶりに気の許せる友達に会って、つい吐き出してしまった。我に返った私は、慌てて涙を拭った。
「うん。」
そんな私に笑顔を返して、春希は頷いてくれる。
「メニュー、変わったばかりみたいだから、楽しみだ。いただきます。」
春希の言葉に、私達はフォークとナイフを手にした。
ランチはいつものことながら、美味しかった。時間的に、お客のほとんどが女性、それも40代以上。そんな中で、涙なんか見せちゃって、私達は明らかに浮いてしまっていたが、私が落ち着いてからは、しっかり溶け込むことが出来た。
私達は一転、他愛のない話題や友人達の噂話などで盛り上がる、いつもの私達に戻った。
食後のコーヒーが終わっても、私達の話は尽きなかった。最初はメソメソしてしまったけど、やっぱり気の置けない学生時代の友人との会話は、いい気分転換になった。
「じゃ、今度はナイトコースだね。」
そろそろラストオーダーで、と暗に退店を促されて、もうこんな時間かと驚くと、春希がそんなことを言って来た。
「そうはいかないよ。」
と返す私に
「なんで?」
と不思議そうに尋ねる春希。
「だって、今日だって、ちょっと贅沢しちゃったなって思ってるんだもん。ナイトコースなんてとても・・・。」
その返事にハッとしたように私を見る春希。
「私の生活が落ち着くまでって約束だけど、今の家の家賃だって、隆司さんが出してくれてるんだから。」
「ダメだよ、そんなケジメのないことじゃ。」
「春希。」
「そんなんじゃ、いつまで経っても、朱美も先輩も先に進めないよ。そんなんだったら、別れなかった方が、よっぽどマシだよ。」
「・・・。」
春希の正論が、胸に突き刺さる。