25年目のI love you~やっぱり一緒に・・・②~
「君ともう1度、向き合いたい。出会ってから30年、結婚して25年、その時間をなかったことには絶対に出来ない。けど、1度止めるしかなかった2人の時間を、もう1回、一緒に動かすことが出来ないか、見つめ直さないか?最初から結論ありきじゃなくて、彼氏彼女に戻って。」
そう言って、隆司さんは私を真っすぐに見る。
沈黙の時間が流れる、1分だったのか、5分だったのか・・・。何も言わない私を、しばらく見つめていた隆司さんは、やがて寂しげな表情になった。
「そうだよな、いくらなんでも虫が良すぎるよな、こんな話。忘れてくれ。」
「・・・。」
「そろそろ帰ろうか。」
そう言って車に向かおうとする隆司さんに
「いいよ。」
ちょっと小さい声で、私は言った。
「えっ?」
「よろしくお願いします。」
そう言って、頭を下げた私を、驚いたように見る隆司さん。
「お付き合い、させて下さい。彼氏と彼女として、改めて。」
「成川・・・本当にいいのか?」
嬉しそうにそう言った隆司さんに
「うん。でも、その前にお話ししたいことがある。」
私がそう言うと、隆司さんは表情を引き締めた。
「まず、今回私達がこうなったのは、決して隆司さんの一方的な有責ではないということをちゃんとお互いに確認しよう。」
「・・・。」
「私があなたを裏切ったのは、あなたの裏切りを知っての報復じゃなかったし、私達の心が離れかけたのも、あなた1人のせいじゃない。私だって、あなたに向き合うことから逃げてた。そしてどんな理由を付けようとも、私がしたことは許されないことなんだから。あなたがそう言ってくれるのは、あなたの優しさなんだろうけど、それじゃ、私達は本当のリスタートは切れないと思う。」
「成川・・・。」
「あとは、この間、春希に会って、怒られちゃったんだけど、家賃の援助、せっかくのご厚意だけど、これからは辞退させてもらいます。出してもらってる敷金や今月分のお家賃もすぐには無理だけど、お返しします。そんな形であなたに依存したままじゃ、やっぱり良くない。結論ありきじゃないって言うあなたの言葉にも反するよ。」
「そうだな・・・わかった。」
そう言って、隆司さんは頷いてくれた。
そう言って、隆司さんは私を真っすぐに見る。
沈黙の時間が流れる、1分だったのか、5分だったのか・・・。何も言わない私を、しばらく見つめていた隆司さんは、やがて寂しげな表情になった。
「そうだよな、いくらなんでも虫が良すぎるよな、こんな話。忘れてくれ。」
「・・・。」
「そろそろ帰ろうか。」
そう言って車に向かおうとする隆司さんに
「いいよ。」
ちょっと小さい声で、私は言った。
「えっ?」
「よろしくお願いします。」
そう言って、頭を下げた私を、驚いたように見る隆司さん。
「お付き合い、させて下さい。彼氏と彼女として、改めて。」
「成川・・・本当にいいのか?」
嬉しそうにそう言った隆司さんに
「うん。でも、その前にお話ししたいことがある。」
私がそう言うと、隆司さんは表情を引き締めた。
「まず、今回私達がこうなったのは、決して隆司さんの一方的な有責ではないということをちゃんとお互いに確認しよう。」
「・・・。」
「私があなたを裏切ったのは、あなたの裏切りを知っての報復じゃなかったし、私達の心が離れかけたのも、あなた1人のせいじゃない。私だって、あなたに向き合うことから逃げてた。そしてどんな理由を付けようとも、私がしたことは許されないことなんだから。あなたがそう言ってくれるのは、あなたの優しさなんだろうけど、それじゃ、私達は本当のリスタートは切れないと思う。」
「成川・・・。」
「あとは、この間、春希に会って、怒られちゃったんだけど、家賃の援助、せっかくのご厚意だけど、これからは辞退させてもらいます。出してもらってる敷金や今月分のお家賃もすぐには無理だけど、お返しします。そんな形であなたに依存したままじゃ、やっぱり良くない。結論ありきじゃないって言うあなたの言葉にも反するよ。」
「そうだな・・・わかった。」
そう言って、隆司さんは頷いてくれた。