守る理由。

璃奈「…う、ん…そう、だね。」



その言葉に、何かがぷつっと音を立てて切れたような感覚がした。

悪口を言いまくる彼らの元へと、静かに近付く。



『…人の居ない所で、人の悪口言って、余り変わらない気が、するんですけどね…?』



僕がそう言うと、驚いたようにみんなが僕の方を見る。



璃奈「さ、さーちゃん、」

『大丈夫ですよ、僕はそう言われて当然の存在でしょう。』

研次「自覚あるんじゃん。」



黒瀬さんがそう言った途端、他の人達は笑い始める。

僕は、この人達とずっと一緒に居た。

好きで好きで仕方なくて…だから、ずっと、一緒に居たのに…



『…ありがとうございます、』



もう良いよ、



『大嫌い。』


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