守る理由。
…って違う違う、何か聞かれてるんだ…!
『えっと…その…』
「…はあ、まあ良い…今すぐ俺の目の前から消えろ…。」
そう言われ、少しぐさっと来てしまう。
…まあ、僕はこれから実際に消えるつもりだった…だから、良い。
背中を向けようとしたその時…男性が手にしているものに釘付けになってしまう。
…あれ、さっきのネックレス…!?
それに驚き、少し男性の背に触れてしまう。
とにかく、前のめりになってでもそのネックレスを見たかった。
何故かそのネックレスには強く目を惹かれ…どうにかしてでも、近くで見たい…触れたい、と思ってしまったんだ。
「…あんた、」
『あ、す、すみません…!』
そう言いながら離れる。