守る理由。
蒼司「此処だ。」
『…大きくないですか?』
蒼司「俺に言うな。」
連れて来られた家は、想像してたよりずっと大きくて。
一体どなた様の豪邸だよおい。
そう思いながら見上げて眺めることしか出来なくなる。
何故ここまで大きな家が手配されているのだろうか。
蒼司「…あんたはそれだけ重要視されている存在なんだ。」
『…理解不能ですね。』
蒼司「そうかもしれないな。入るぞ。」
そう言われ、腕を引っ張られ入る。
中は思った通り玄関から広く、少し歩いて行けば広間という名がよく似合うような広間まであり…何とも言えない感情になる。
蒼司「そんなに驚いた顔をするな…これからは此処に住むんだぞ。」
『ちょっと初日なのにぶっ倒れそうですね。』
蒼司「大丈夫なのか。」
『大丈夫とは言い難いかと。』