守る理由。
素直に返事をしてから彼を見れば、くっくっと抑えながらも笑っていて。
『あの?そんなに面白いです?困惑してますね?あれ?』
蒼司「そうまで困惑されると、見ている方は少しおかしいな…。」
『それ失礼な自覚はありますかね?』
多分頭にハテナマークとイカリマークを浮かべているであろう僕と、変わらず僕を見ながら控えめに笑い続ける彼。
そろそろ泣いてもいいだろうか。
蒼司「ふう…さて、取り敢えず何処か入るか…。」
そう言った彼が向かったのは、少し和風な部屋。
そこに入って、彼は床に座り…正座をしながら僕の方を見た。
蒼司「座れ。」
まさかの和風な部屋を選ばれてどうすれば良いか分からない僕は、少しおどおどしながら彼の方を見る。
『…和風なお部屋がお好きで?』
蒼司「そんなところだ。」
『なるほど。』
これまたハテナマークを浮かべているであろうと思いながらも、目の前に少し間を空けながら座る。