守る理由。

説明し合い

蒼司「…さて、何処から説明するか。」

『決めてなかったんですね!?』

蒼司「そうだな、取り敢えず家へ向かうべきかと。」

『確かにそう…あれ、そうなんですかね…?』



ダメだ、この人と一緒に居ると気が狂うし混乱する。



彼を見詰めれば、どこから話すべきかと考えるように、少し唸りながら腕を組んでいるではないか。

何故歩いている最中にそれを考えなかったのだこの人は。

今とても全力で頭を抱えたいが、彼が真剣に考えている手前そんなことは出来ない。

一人で悶々とそんなことを考えていると、考えがまとまったのか僕の方を見る。



蒼司「まずは、俺の話だ。」



そう言うと、決まったからか少しスッキリしたのか、何故かドヤ顔に近い顔を見せてくる。



何故だ。


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