守る理由。
蒼司「取り敢えず、俺は説明すべきことはした…次はあんたの番だ。」
『…僕の番?』
蒼司「あんたは何故彼処に来た?」
…ああそうだ、そのことを答えなければいけないのだ。
この人を信じて良いのか、あのことを話していいのか…分からないことだらけだが、この人が話してくれたのだから僕も話すのが筋だろう。
『…エレベーターに居た女の人が、彼が待っているから行ってくれ…と言ったんです。』
蒼司「…女?」
『はい。…僕にしか、出来ないから…と。』
そう言うと、腕を組みながら考えるように目を伏せ床を見る。
絵になるな…なんて雰囲気に合わないことを考えるのはどうやら僕の癖らしい。
蒼司「…その女、どうやらあんたが俺の守るべき存在だということは知っていたらしいが…どんな女だった?」
『えっと…髪が長くて、先の方だけ白くて…あとは黒い…目も黒くて、白いワンピースを着た…とても可愛らしい顔をした、女性でした。』
あの人のことはきっと忘れることはないだろう。
思い出せる限りのことを話すものの、身に覚えがないのか腕を組んだまま首を傾げる。
蒼司「…知らないな…何者なんだ…?」
『…さあ…。』
それは僕にも分かるはずがない。
というより、僕がそれを聞きたいくらいなのだ。
『…僕の番?』
蒼司「あんたは何故彼処に来た?」
…ああそうだ、そのことを答えなければいけないのだ。
この人を信じて良いのか、あのことを話していいのか…分からないことだらけだが、この人が話してくれたのだから僕も話すのが筋だろう。
『…エレベーターに居た女の人が、彼が待っているから行ってくれ…と言ったんです。』
蒼司「…女?」
『はい。…僕にしか、出来ないから…と。』
そう言うと、腕を組みながら考えるように目を伏せ床を見る。
絵になるな…なんて雰囲気に合わないことを考えるのはどうやら僕の癖らしい。
蒼司「…その女、どうやらあんたが俺の守るべき存在だということは知っていたらしいが…どんな女だった?」
『えっと…髪が長くて、先の方だけ白くて…あとは黒い…目も黒くて、白いワンピースを着た…とても可愛らしい顔をした、女性でした。』
あの人のことはきっと忘れることはないだろう。
思い出せる限りのことを話すものの、身に覚えがないのか腕を組んだまま首を傾げる。
蒼司「…知らないな…何者なんだ…?」
『…さあ…。』
それは僕にも分かるはずがない。
というより、僕がそれを聞きたいくらいなのだ。