守る理由。
蒼司「まず一つ目…此処、人間界。人間達が主に生活をしている世界だ。あんたが今まで生活してきたのも人間界だからよく知っているはずだが。」

『…まぁ、そうですよね。』



何せ実際がどうかは知らないが、僕はずっと自分を人間だと思って生きてきたのだ。

人間界でないとしたらそれが一番の驚きになっていただろう。



蒼司「二つ目…人幻界。人に幻の世界と書く。人幻界には、人だけでなくそれ以外の存在もともに住む…人間界の裏だと思えばいいかもしれないな。」



…人間界の裏の世界、人幻界。

これを聞いただけで既に僕の頭は混乱し始めているのだが、彼はお構いなしに続ける。



蒼司「三つ目…魔界。大体分かるだろうが…悪魔達の住む世界だ。さっきあんたを襲ってきた彼奴…彼奴は下級悪魔だな。普段は魔界に住んでいる。」



…魔界…聞いたことはある、小学生高学年から中学校の頃にかけて僕はオカルトがかなり好きだった。

だからある程度のことは知っているのだが…。



蒼司「四つ目…地獄界。魔界と同じに感じるだろうがこれは違う…閻魔大王が王の座を持ち、主に鬼などが住んでいる世界。人が死んだ時、悪行を働いていればこの世界に行くことになるな。」



天国と地獄…その地獄のことを、地獄界というのだろう。

地獄界とは悪魔などはおらず、鬼が居るところだったのか…新たな発見(?)としか言いようがないだろう。


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