守る理由。

蒼司「仕方がない…。」



そう言うと、彼は僕の方を見据えた。



蒼司「あんたはどの世界か気になる？」

『僕任せ！？』

蒼司「あんたの“種”を探しに行くのだ、あんたが決めてもいいだろう。」



確実あなた考えるのが面倒になっただけですよねぇ！？



心の中でツッコミをしながらも、彼の目を見つめる。

最早考える気はないのか、僕の答えを待っている様子だ。



蒼司「何処でも良い、どうせいずれは全ての世界へ行くのだから。取り敢えず…気になる世界などはないのか？」



そんな旅行行きます気分で世界決めちゃっていいの！？



もう声に出ることのないツッコミを心の中で炸裂させながら彼を見ながら頭を抱える。

彼はどうやら少し適当なところがあるらしい…様々な面を持っているのか、ギャップだ、ギャップ萌え…は出来なくて辛い。

自分でも何が言いたいのか分からなくなり、取り敢えず自分の頭を軽く叩きながら考える。



一番安全そうな世界なら何処でもいいや…。



初っ端から危なすぎる世界など嫌なのだ。