守る理由。
人間界。

人間という、その後に作られた存在を筆頭に、妖怪…幽霊…人間界にて修行をしている精霊や妖精…そう言った者達が生活する世界。

天神様は人間界を愛し、人を愛し、人間へ自分の夢や希望を詰めていたという。

人間同士の争いや憎み合い、傷付け合い、それらを見て失望した天神様は、人間達を監視するよう天使や悪魔などを人間界へ送ったとか…。



人幻界。

一部の人間や幻獣達が生活する世界。

大昔から存在した幻獣…時に妖怪…そして途中から存在した人間の一部が共に生活する世界。

ここはきっと、天神様が望んでいたように、共存することが成功した世界という奴だろう。

侵入者などに対して特に何かをするわけでもなく、なるべく平和に行きたい…といった世界だ。

時々凶悪な幻獣などがいて危ないが、それ以外はそこまで危ないわけでもないという。

(ちなみに天国はこの世界の極一部に過ぎないらしい、天国がここにあるからと言ってここにいる人間皆死人というわけでもないのだとか)



魔界。

悪魔や魔人などが生活する世界。

悪魔はそのまま…人に悪行を働かせたりなどする者もいれば、稀に人に優しい悪魔なども存在するという。

魔人とは、悪魔と人の間に生まれた子ども…時に悪魔より強い力を持ち、悪魔や天使などの力に打ち勝つ者が現れるという。

侵入者などに取り憑いたり、無理矢理契約を交わさせ悪行を働かせたり、侵入してきた途端に魂を食らったりなど、他より危ない世界だろう。



精霊界(妖精界)。

精霊や妖精の生活する世界。

彼らには二つパターンが存在し、人間界や人幻界へ行き人間達の元で修行を詰む者、精霊界で生き精霊界のためだけに生活する者、がいるという。

ここは人幻界と同じく平和に行きたいため侵入者は基本放置…稀に居る危ない者にだけ注意するべきなところなのだとか。



地獄界。

閻魔大王を始め、鬼や吸血鬼などが生活する世界。

悪行を働いた人間等を罰し、それに見合った罰を与え償わせる。

時に鬼達は何もなく人間界や人幻界に行っては人を食らうため、その者達を恐れた人間達が鬼を忌み嫌うのだとか…。

侵入者などは気にしないが、時々間違って死人だと思ってしまうらしいため、地獄界に行くのは勧めないそう。(先言えよ)



死神界。

死神の頂点のために作られた世界。

妖怪、幻獣、天使、悪魔、等々…死神の頂点に従うと決めた者達だけが生活する世界。

死神の頂点のための世界なため、死神の頂点がすると決めたことはする、放置すると決めたことは放置、と平和と言われれば平和だが、危ないと言われれば危ない。

侵入者に対しても基本そう…そして死神の頂点は気紛れなのだとか。(怖い)



そして…天界。

天神様を始めとした神々、天使だけの住む世界。

天神様は基本的に平和主義だが、天使達は天神様に何かし次第誰相手でも容赦がないため、決して平和とは言い切れない世界。

侵入者のことは許さず、というよりまず侵入者が入ることがないくらいには徹底されているのだとか。

実は他の世界よりも一番怖いとかの噂…。



『…で、ここでやっと基礎終わり…?』



…まだまだ先は長い、ここでやっと基礎なのだから。

そう思うと気が遠くなるな…と思いながらも先を読み進めることにする。


< 75 / 96 >

この作品をシェア

pagetop