守る理由。

璃奈「私がさーちゃんと一緒に居たいから…では、ダメなのかな？」



キョトンとしたような表情でそう言われ、僕までキョトンとしてしまう。

…ああ、そうだ、この人は素でこういうことを言ってしまう人だ。

誰とでも分け隔てなくこうやって関わるからこそ…彼女は人気者なのだ。

素だからこそ、男女関係なく仲良く出来る…そんな人。

僕はそんな彼女に…憧れているんだ…。



『…僕は、良いけど。』

璃奈「ほんと！？」



そう言いながらパアッと表情を輝かせる彼女は、やっぱりとても可愛らしい。

僕もこのように愛嬌のある人になれれば…“あんな事”起こらなかったのだろうか。

なんて、今考えてもどうしようもないようなことばかりが頭に浮かんでくる。



璃奈「じゃあ！今日！学校終わったら！行こう！」

『午前日課ですもんね、分かりました。』

璃奈「いえーい！」



とても楽しそうに笑う彼女が可愛くて。

何だか僕も楽しみになってくる。