奇跡の軌跡
「「いらっしゃいませ〜!」」

顔なじみの居酒屋。
私が真実とか家族、友達、元カレともよく来てた居酒屋に真実と隼くんは呑みに来てた。

「やっときた〜もう遅いわ!なぁ隼?」
「ほんまな〜、ほんでめい髪わやくちゃやん!」

いきなしそんな事言われても…と思いつつ席につく。2人とも美容師やから髪にはうるさい。
晩御飯も食べてない状態で疲れきった私はファジーネーブルを頼んだ。

そこから眠気とお酒の弱い私はうたた寝しながら2人が喋ってるところを眺める。

23時前。
実家暮らしでお父さんが厳しい私は、門限が23時。
真実もそれを知ってるから「帰ろかー」って言ってくれた。

チャリで来てた私はもうしんどすぎて「隼くんニケツして〜」ってチャリに隼くんを乗らせて、私は後ろに乗った。
帰り道にあるコンビニに寄って、2人とも何か買いに行った。私は勿論携帯と家の鍵以外持ってないし、2人をぼーっと眺めながら奏とLINEしてる。
帰りたくない。お父さんとは反りが合わんくて、毎日喧嘩。挙句の果てには、お母さんは精神病。
友紀は、結婚もして子供もおるから一緒には住んでない。そんな中のストレスは半端ないからよく出歩いたり、真実の家に泊まったりしてる。
今日も泊まれへんかな。

「真実、今から家泊まっていい?ほらお父さんもお母さんもさ…」
「ええで!なんなら隼も泊まったら?」
「わかったー」

そんな会話だけして荷物を取りに真実と隼くんと3人で私の家に向かった。
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