俺の前で泣けばいいじゃん
◇
長い長い授業が4回終わり、ようやっと昼休み。
みんなが机を移動させてお昼ご飯を食べている中、私は1人お弁当を持って廊下に出る。
(今日はどこで食べようかな)
顎に人差し指を当てながら何となく思いついたところへ移動する。
私は昼休みの時間が1番好き。
だって1人で静かに過ごせるから。
最初は、みんなが仲良くお弁当をつ付き合っている中でひとりぼっちなのは、すごく寂しかったし、悲しかった。
でも人間は慣れるもんで。
今では全く寂しくない。
(今日はここで食べよう)