俺の前で泣けばいいじゃん
先生からここの校舎はほぼ物置だって言っていたのを思い出した。
少し進んでみたが、空っぽの教室ばかり。
それでも諦めず、奥に進んでいくと、物置状態になっている部屋を見つけた。
「失礼しまーす……」
何となく気になるので、小声で呟き、中に入る。
ここにも人が出入りしないのか、埃っぽさに思わず小さく咳き込んでしまう。
辺りを見渡すと……うん。
完全に物置だ。
たくさんのダンボールの山に、古びた資料や、壊れてしまっている椅子や机。
更には人体模型も置いてある。
ほぇ〜としながら辺りを観察する。