嵐を呼ぶ噂の学園④ 真冬でもあったかいのは愛です!編
プロローグ
文化祭の振り替え休日があっという間に終わり、普通の生活が戻ってきた。
諸事情により挨拶運動は止めたけれど、ごみ拾いだけは続けた。
相変わらずポイ捨てが多いな、なんて思いながら地道に作業をしていくと、後ろから声を掛けられた。
「おっはよー、ことちゃん!」
「園田さん、おはようございます」
園田さんの笑顔はいつ見ても美しくきらきら輝いている。
「ことちゃんに習ってあたしもやります!ってことで、ジャーン!」
園田さんはバッグからごみ袋を取り出した。
軍手も持参して来たようで手にはめている。
髪の毛はポニーテールにし、やる気満々みたいだ。
「あっ。ちなみに未悠(みゅう)にも言って、校庭の方をやってもらってる。1年生は純粋だねー。クラス単位で毎日交代でやってくれるらしい」
「そうなんですか...」
びっくりした。
わたしが自主的に始めた行為がここまで波及するとは思わなかった。
「ことちゃん」
「はい...」
園田さんが優しく微笑む。
「ことちゃんは正しいことをしていて、それを分かってくれてる人も沢山いるんだよ。
だから、自信を持って。あたし、こんなことくらいしか出来ないけど、ことちゃんの手助けをしたい。
ことちゃんを絶対に1人にしないから。あたしはことちゃんとずっと一緒にいるから。
2人で頑張ろ!」
園田さん...。
わたしは朝から泣きそうになったが、必死に耐えた。
ここで泣いたら園田さんに申し訳ない。
わたしは園田さんの笑顔で幸せにしてもらってるんだ。
だからわたしも笑顔で人を幸せにしたい。
笑おう。
笑っていよう。
園田さんに幸せをあげられるように。
「よし!やろう!とっとと片付けないとホームルームに間に合わなくなる」
「はいっ!やりましょう!」
園田さんも白鷺くんもその他の1年生も、みんなわたしの味方だ。
プラス、門の前で挨拶運動をしてくれている赤星くんも。
わたしは...大丈夫。
わたしを信じてくれる人達がいるから。
またがんばってみようかな。
木枯らしが吹き始めている、今日この頃。
極寒に注意しながら、星名湖杜、再始動致します!
諸事情により挨拶運動は止めたけれど、ごみ拾いだけは続けた。
相変わらずポイ捨てが多いな、なんて思いながら地道に作業をしていくと、後ろから声を掛けられた。
「おっはよー、ことちゃん!」
「園田さん、おはようございます」
園田さんの笑顔はいつ見ても美しくきらきら輝いている。
「ことちゃんに習ってあたしもやります!ってことで、ジャーン!」
園田さんはバッグからごみ袋を取り出した。
軍手も持参して来たようで手にはめている。
髪の毛はポニーテールにし、やる気満々みたいだ。
「あっ。ちなみに未悠(みゅう)にも言って、校庭の方をやってもらってる。1年生は純粋だねー。クラス単位で毎日交代でやってくれるらしい」
「そうなんですか...」
びっくりした。
わたしが自主的に始めた行為がここまで波及するとは思わなかった。
「ことちゃん」
「はい...」
園田さんが優しく微笑む。
「ことちゃんは正しいことをしていて、それを分かってくれてる人も沢山いるんだよ。
だから、自信を持って。あたし、こんなことくらいしか出来ないけど、ことちゃんの手助けをしたい。
ことちゃんを絶対に1人にしないから。あたしはことちゃんとずっと一緒にいるから。
2人で頑張ろ!」
園田さん...。
わたしは朝から泣きそうになったが、必死に耐えた。
ここで泣いたら園田さんに申し訳ない。
わたしは園田さんの笑顔で幸せにしてもらってるんだ。
だからわたしも笑顔で人を幸せにしたい。
笑おう。
笑っていよう。
園田さんに幸せをあげられるように。
「よし!やろう!とっとと片付けないとホームルームに間に合わなくなる」
「はいっ!やりましょう!」
園田さんも白鷺くんもその他の1年生も、みんなわたしの味方だ。
プラス、門の前で挨拶運動をしてくれている赤星くんも。
わたしは...大丈夫。
わたしを信じてくれる人達がいるから。
またがんばってみようかな。
木枯らしが吹き始めている、今日この頃。
極寒に注意しながら、星名湖杜、再始動致します!
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