嵐を呼ぶ噂の学園④ 真冬でもあったかいのは愛です!編
「そう言えばさ、卒業式、今週末だよね」
「そうですね。いよいよ先輩方は卒業されるんですね」
「羽鳥ちゃんはさ、卒業してからも森下先輩と付き合うんだよね。いいなぁ、大学生と恋愛、羨ましい~」
「そういう園田さんだって年下カレシとラブラブじゃないですか。何も羨むところないと思いますよ!」
「ま、そうなんだけどね~」
とわたしと園田さんが楽しく話していても藤宮さんは何も反応しない。
藤宮さんはここ最近どこか上の空。
今だって、箸を持ったまま、一点を見つめている。
あの日以降、藤宮さんの心にぽっかりと穴が開いたように思えた。
「うわっ!」
「ひゃあっ!」
「羽鳥ちゃん、やっと気付いてくれた。最近おかしいよ?大丈夫?」
「あっ、はい。大丈夫です」
「藤宮さん、強がらないで下さい。全然大丈夫なんかじゃないですよね?悩んでいることがあるなら、わたしたちに話していただけませんか」
「ことちゃんの言う通り。あたしたち羽鳥ちゃんの力になりたい」
「いえ、本当に大丈夫ですので。私、今週末の大会に向けて練習して来ますね」
そう言うと、藤宮さんはさっと居なくなってしまった。
「羽鳥ちゃん、森下先輩と密会かな?健全に見えて実は...」
「園田さん、わたしもかるた部に行ってきますね。練習の様子、見たいので」
「ちょっと、ことちゃんまであたしを置いてかないでよ!」
園田さんにぶつぶつお小言を言われたが、気にも留めず、わたしは教室を後にした。
「そうですね。いよいよ先輩方は卒業されるんですね」
「羽鳥ちゃんはさ、卒業してからも森下先輩と付き合うんだよね。いいなぁ、大学生と恋愛、羨ましい~」
「そういう園田さんだって年下カレシとラブラブじゃないですか。何も羨むところないと思いますよ!」
「ま、そうなんだけどね~」
とわたしと園田さんが楽しく話していても藤宮さんは何も反応しない。
藤宮さんはここ最近どこか上の空。
今だって、箸を持ったまま、一点を見つめている。
あの日以降、藤宮さんの心にぽっかりと穴が開いたように思えた。
「うわっ!」
「ひゃあっ!」
「羽鳥ちゃん、やっと気付いてくれた。最近おかしいよ?大丈夫?」
「あっ、はい。大丈夫です」
「藤宮さん、強がらないで下さい。全然大丈夫なんかじゃないですよね?悩んでいることがあるなら、わたしたちに話していただけませんか」
「ことちゃんの言う通り。あたしたち羽鳥ちゃんの力になりたい」
「いえ、本当に大丈夫ですので。私、今週末の大会に向けて練習して来ますね」
そう言うと、藤宮さんはさっと居なくなってしまった。
「羽鳥ちゃん、森下先輩と密会かな?健全に見えて実は...」
「園田さん、わたしもかるた部に行ってきますね。練習の様子、見たいので」
「ちょっと、ことちゃんまであたしを置いてかないでよ!」
園田さんにぶつぶつお小言を言われたが、気にも留めず、わたしは教室を後にした。