嵐を呼ぶ噂の学園④ 真冬でもあったかいのは愛です!編
おおよそ問題を解き終えたものの、藤宮さんが一向に起きそうに無いため、わたしは仕方なく帰宅する準備をしていた。
その時、コンコンとノックの音がした。
先生は会議に行ってしまったし、今この部屋で動けるのはわたししかいない。
どうか、変な人じゃありませんように...と願いながら、「どうぞー」といつもより声を張って言った。
「失礼しまーす」
「失礼しまっす」
「あっ!園田さん!」
入って来たのは園田さんと白鷺くんと...。
その後ろにいらっしゃるのは...どなた?
キョロキョロしていると、あちらからお辞儀をされた。
「はじめまして。元かるた部主将の森下岬(もりしたみさき)です。今日はかるた部の練習を久しぶりに見に来てたんだ。そしたら、藤宮さんがいなかったから心配になって、他の部員に聞いたらここだって言うから来たんだけど...」
「あたしと未悠がここに向かう途中で森下先輩とばったりあって一緒に来たの。で、肝心の藤宮さんは?」
わたしはカーテンを指差した。
「あちらでまだお休みになっているんです。もう2時間は眠っていらっしゃるかと...」
「藤宮さん大丈夫そうなの?」
「まあ、大丈夫だと思いますが...」
わたしが焦らなさすぎ?
もう少しちゃんと見ておかなければならなかった?
3人は不安になったのか、小走りで向かって行った。
森下先輩がカーテンを勢いよく開け、藤宮さんの身体を揺する。
「藤宮さん!藤宮さん大丈夫?」
その声に反応したのか、藤宮さんは目をパチッと開け、ガバッと起きた。
「あの...えっと...その...。ひぇっ!」
か、か、か、か、か...
かわいい!
わたしまでずっぎゅーんなかわいさ。
今まで藤宮さんと関わらなかったことを後悔しまくります。
あんな優等生キャラなのに、
いつもはしっかりしているのに、
お高くとまってるDP3の1人なのに、
この方は...違う。
「も、も、も...森下先輩?!どうしてここに?」
布団を引っ張り、顔を隠す藤宮さん。
その様子を見て楽しそうににんまりする園田さんと白鷺くん。
わたしはぽっかーん。
ただただ見守る。
「僕さ、大学受験に合格したからあとは自由なんだよね。ってことでかるた部に遊びに行ったら藤宮さんいなくて、岡野君に聞いたら保健室にいるっていうから、練習終わりに来たんだ」
「そ、そうだったんですか?ごめんなさい、お見苦しい姿を...」
「そんなことないよ。それにしても大丈夫?何があったの?」
「それはあたしが説明します。その間に藤宮さんは帰る準備を」
「あっ、はい」
なんか...みなさま、すんばらしいです。
わたしとの時間は何だったのかと思うくらい、時をしっかり刻んでおります。
わたしだけだったらずっと藤宮さんは眠り姫だったかも。
それはそれで...って、良くないわ!
ちっとも良くないから!
進展させていただき、感謝いたします。
その時、コンコンとノックの音がした。
先生は会議に行ってしまったし、今この部屋で動けるのはわたししかいない。
どうか、変な人じゃありませんように...と願いながら、「どうぞー」といつもより声を張って言った。
「失礼しまーす」
「失礼しまっす」
「あっ!園田さん!」
入って来たのは園田さんと白鷺くんと...。
その後ろにいらっしゃるのは...どなた?
キョロキョロしていると、あちらからお辞儀をされた。
「はじめまして。元かるた部主将の森下岬(もりしたみさき)です。今日はかるた部の練習を久しぶりに見に来てたんだ。そしたら、藤宮さんがいなかったから心配になって、他の部員に聞いたらここだって言うから来たんだけど...」
「あたしと未悠がここに向かう途中で森下先輩とばったりあって一緒に来たの。で、肝心の藤宮さんは?」
わたしはカーテンを指差した。
「あちらでまだお休みになっているんです。もう2時間は眠っていらっしゃるかと...」
「藤宮さん大丈夫そうなの?」
「まあ、大丈夫だと思いますが...」
わたしが焦らなさすぎ?
もう少しちゃんと見ておかなければならなかった?
3人は不安になったのか、小走りで向かって行った。
森下先輩がカーテンを勢いよく開け、藤宮さんの身体を揺する。
「藤宮さん!藤宮さん大丈夫?」
その声に反応したのか、藤宮さんは目をパチッと開け、ガバッと起きた。
「あの...えっと...その...。ひぇっ!」
か、か、か、か、か...
かわいい!
わたしまでずっぎゅーんなかわいさ。
今まで藤宮さんと関わらなかったことを後悔しまくります。
あんな優等生キャラなのに、
いつもはしっかりしているのに、
お高くとまってるDP3の1人なのに、
この方は...違う。
「も、も、も...森下先輩?!どうしてここに?」
布団を引っ張り、顔を隠す藤宮さん。
その様子を見て楽しそうににんまりする園田さんと白鷺くん。
わたしはぽっかーん。
ただただ見守る。
「僕さ、大学受験に合格したからあとは自由なんだよね。ってことでかるた部に遊びに行ったら藤宮さんいなくて、岡野君に聞いたら保健室にいるっていうから、練習終わりに来たんだ」
「そ、そうだったんですか?ごめんなさい、お見苦しい姿を...」
「そんなことないよ。それにしても大丈夫?何があったの?」
「それはあたしが説明します。その間に藤宮さんは帰る準備を」
「あっ、はい」
なんか...みなさま、すんばらしいです。
わたしとの時間は何だったのかと思うくらい、時をしっかり刻んでおります。
わたしだけだったらずっと藤宮さんは眠り姫だったかも。
それはそれで...って、良くないわ!
ちっとも良くないから!
進展させていただき、感謝いたします。