嵐を呼ぶ噂の学園④ 真冬でもあったかいのは愛です!編
翌日。
朝のごみ拾いを終え、教室に戻ると廊下側の1番前の席が珍しくあいていた。
「藤宮さん大丈夫でしょうか」
「うん...たぶん...」
心配になり、園田さんと昇降口まで確認しにいくと、藤宮さんがちょうど靴を履き替えるところだった。
「おはようございます」
「おはよ」
「おはようございます、星名さん、園田さん」
相変わらず礼儀正しい。
この礼儀正しさはどこに起因しているのだろうか。
「来るの遅かったけど、大丈夫?なんかあった?」
「まあ、色々と...」
「もしかして、幼なじみの?」
「はい。その通りです。彼が一緒に登校すると言ってきかなかったので、前髪をいじりまくって時間を稼ぎ、今になってしまいました。あの方もストーカーなので出来れば処罰していただきたいのですが...」
「いやいや、それは可哀想だよ。絶対に藤宮さんのことを思ってやってるんだって。だから、許してあげよう」
藤宮さんは納得のいかない表情だったが、それ以上は何も言わず、わたしたちと並んで教室に向かった。
朝のごみ拾いを終え、教室に戻ると廊下側の1番前の席が珍しくあいていた。
「藤宮さん大丈夫でしょうか」
「うん...たぶん...」
心配になり、園田さんと昇降口まで確認しにいくと、藤宮さんがちょうど靴を履き替えるところだった。
「おはようございます」
「おはよ」
「おはようございます、星名さん、園田さん」
相変わらず礼儀正しい。
この礼儀正しさはどこに起因しているのだろうか。
「来るの遅かったけど、大丈夫?なんかあった?」
「まあ、色々と...」
「もしかして、幼なじみの?」
「はい。その通りです。彼が一緒に登校すると言ってきかなかったので、前髪をいじりまくって時間を稼ぎ、今になってしまいました。あの方もストーカーなので出来れば処罰していただきたいのですが...」
「いやいや、それは可哀想だよ。絶対に藤宮さんのことを思ってやってるんだって。だから、許してあげよう」
藤宮さんは納得のいかない表情だったが、それ以上は何も言わず、わたしたちと並んで教室に向かった。