嵐を呼ぶ噂の学園④ 真冬でもあったかいのは愛です!編
しかし、想定外のことが起こった。
ドアの前に貼られた紙を見てオレは愕然とした。
"店主インフルエンザのため、一週間休業致します"
オレは重い足をなんとかひぎずりながら、もと来た道を歩いた。
クリスマスだっつうのに、ほんとツイてない。
史上最悪のクリスマスだ。
はあ...。
吐く息が白い。
空を見上げると、粉雪が舞ってきていた。
ふわふわと舞って肩に降りてくる。
昨日見た雪よりも濁って見えるのは、空気のせいだろう。
こっちでも純白な雪が見たい。
空気を浄化してくれるような、
心を浄化してくれるような、
そんな人がいたらいいのに...。
前に向き直り、再び歩きだす。
オレの足音とは別の音が聞こえてくる。
オレは立ち止まった。
クリスマスなんだ。
奇跡が起こってもいいだろう?
前方からやって来る1人の少女。
両手に買い物袋を持って重そうに歩いている。
徐々に近づいてきて向こうもオレの存在に気付いた。
「青柳くん...?」
その声を聞いてオレは安心した。
涙が頬を伝い、こぼれ落ちて地面に染みていく。
オレはその体温に触れたくて、自ら抱きしめた。
オレはキミに会いたかったんだ。
キミが元気か心配でたまらなかったんだ。
今は静かにオレに身体を預けてほしい。
会えて良かったよ。
星名...。
ドアの前に貼られた紙を見てオレは愕然とした。
"店主インフルエンザのため、一週間休業致します"
オレは重い足をなんとかひぎずりながら、もと来た道を歩いた。
クリスマスだっつうのに、ほんとツイてない。
史上最悪のクリスマスだ。
はあ...。
吐く息が白い。
空を見上げると、粉雪が舞ってきていた。
ふわふわと舞って肩に降りてくる。
昨日見た雪よりも濁って見えるのは、空気のせいだろう。
こっちでも純白な雪が見たい。
空気を浄化してくれるような、
心を浄化してくれるような、
そんな人がいたらいいのに...。
前に向き直り、再び歩きだす。
オレの足音とは別の音が聞こえてくる。
オレは立ち止まった。
クリスマスなんだ。
奇跡が起こってもいいだろう?
前方からやって来る1人の少女。
両手に買い物袋を持って重そうに歩いている。
徐々に近づいてきて向こうもオレの存在に気付いた。
「青柳くん...?」
その声を聞いてオレは安心した。
涙が頬を伝い、こぼれ落ちて地面に染みていく。
オレはその体温に触れたくて、自ら抱きしめた。
オレはキミに会いたかったんだ。
キミが元気か心配でたまらなかったんだ。
今は静かにオレに身体を預けてほしい。
会えて良かったよ。
星名...。