ホームズの子孫は私を口説く
ジェイベズ・ウィルソン……ドイツの民俗学を研究している。映画の監督。

アニー・ハリソン……女優。被害者たちに恨みがあった。

エフィ・マンロー……ヘアメイク係。アリバイがない。

ビクター・ハザリー……カメラマン。アイリーンの元恋人。

ルーシー・フェリアー……カメラマン。多額の借金がある。

ポール・パイクロフト……ディレクター。アイリーンの熱狂的なファン。

ヘンリー・ウッド……通訳。歴史に詳しい。

ホームズさんたちは、私が玄関に行っている間に小説に目を通したらしい。レストレード警部たちはもとから知っていたようだ。

カチカチという時計の音以外、何も聞こえない。私たちは静かに頭の中で犯人を考える。

「俺はポールが犯人だと思う」

レストレード警部が推理を話した。

「ポールはアイリーンの熱狂的なファンだった。相手も自分のことを好きでいてくれると思い近づいたが拒絶され、殺害することを決めた。しかし、アイリーンだけを殺してしまえば自分が怪しまれる。だから女優たちを何人か殺したんじゃないか?」
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