ホームズの子孫は私を口説く
それだけならまだしも、徹夜や食事を抜くのはしょっ中なので看護師としてはかなり心配。でも、ワトソン先生は慣れてるみたいであまり口出ししない。

「ワトソン先生、りんごをむいてくれてありがとうございます」

私はぺこりと頭を下げる。

「いや、和香みたいにウサギにはできないし……。やっぱり和香の方がすごいよ」

ワトソン先生は顔を赤くし、言った。ホームズさんが黙って近付き、ワトソン先生のおでこをはたく。

「顔を赤くするな!!さっさと紅茶を用意しろ!!」

「ええ〜!ひどいよ〜」

いつもの賑やかな朝に、私はクスクスと笑う。ホームズさんとワトソンさんも優しく微笑んだ。
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