2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
元カレとの再会
真奈はまだ来てないようだったから、先にお店の中に入り、座って待つことにした。


モダンな雰囲気で、オシャレな店内。


パソコンを広げている人も多い。


『柚葉ちゃん、こんにちは』


声をかけてくれたのは、真奈の彼氏の良介君。


良介君は、このカフェで働いている。


白いシャツに黒いズボン、そして、黒いエプロン。


『あ、こんにちは。お仕事お疲れ様です。今日は、真奈をお借りしますね』


ニコッて笑いながら、良介君は私の前にお水を置いてくれた。


『どうぞ。真奈、楽しみにしてたから。いろいろ話し聞いてやって。でも、俺の悪口言ってたら教えてね』


『了解です』


1つ年上で26歳の良介君は、とても面白い人。


顔は…私と同じで普通?だけど、雰囲気は十分イケメンだ。


お客さんにも人気がある。


『お待たせ、柚葉。あ、良介、サボってたらダメだよ』


真奈が来るなり、彼氏にちょっと悪態をついた。
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