2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
専務はあれから、何も言って来ない。


コピーも、他の男性社員に頼んでる。


良かった…


きっと、警察沙汰になったら困るのは自分だから…もう、私には関わらないようにしたんだろう。


結局は、自分の保身が大事なんだ…


専務みたいな旦那さんだったら、奥さん寂しかっただろうな…


勝手な思い込みだけど、ホストにハマったのも、専務のせいだと思う。


女性にだらしない男性は、好きじゃない。


柊君も…


やっぱり、許せないし…


もう少ししたら、本当にプロジェクトも終わる。


それまで、頑張ろう。


クリスマス・イブまで、あと2日。


私は、そのことはなるべく考えないようにして、毎日を過ごした。


恋人じゃないのに、ワクワクして指折り数えるのも違う気がするし…


柊君のこともあったし。


ちょっと複雑な気持ちだった。


でも、その2日も、あっという間に過ぎていったんだ…
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