2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
樹さんは強引だし、言い方も雑だし…


だけど…


こんなにドキドキするって…


正直、柊君の時もなかったくらいの感覚に、自分でも驚いてるんだ。


『どうしたんだろ…私…』


まだ柊君のことが忘れられなくて苦しいのに、樹さんに告白されたからって、こんなにソワソワして…


自分が自分でよくわからなかった。


バイトからの帰り道、どうやってマンションに戻ったかよく覚えてない。


部屋に1人、私は何も考えられず、気持ちが落ち着かなかった。


今日の夜…


樹さんに久しぶりに会えるんだ…


仕事で忙しいのに、私と会う時間作ってくれて、本当に嬉しかった。


もし、樹さんがアメリカから帰ってなければ、私は今頃どうなってたのかな…


不安とか寂しさとかに襲われて…


きっと、毎日大変だっただろう。


生きているのも、苦しかったかも知れない…


そんな暗い闇に落ちないように、樹さんは…


私に光を与えてくれたんだ…
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