2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
2人で、いろいろ話しながら、食事をした。


私が退屈しないように、樹さん、ちょっと無理して話してくれてるのかな…


ゆったりとした、時間が流れた。


1時間くらいして、樹さんが言ってくれた。


『部屋に案内する』


リビングを出た右側の部屋のドアを開けたら、そこにはベッドメイキングされた、とても立派なベッドが置かれていた。


ホテルの客室みたいな、白を基調とした部屋。


素敵な空間だ。


清潔感があって、一目で気に入ってしまった。


『ここは、客間だけど、まだ誰も使ってないから。自由にしていい』


『ありがとう、いいの?こんな素敵な部屋』


『このマンションは、柊が用意してくれたけど、俺1人で使うには本当にもったいない。クローゼットとか部屋の物は全て好きに使ってくれ。荷物を片付けたら、リビングに来てくれ。他のところも案内する。お風呂の準備もしておくから、着替えも…』


樹さんは、そう言って、部屋を出た。


私は、簡単に片付けてから、パジャマや下着を小さめのバッグに入れた。
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