2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
『ご馳走様。柚葉、毎日無理しなくていいから。でも、たまに…こんな美味しいの作ってくれたら…嬉しい』


『…う、うん。勉強中なんだけど…頑張るね』


食事が終わって、お互いのことをしたりして、落ち着いた時、気づいたら、2人共ソファに座っていた。


そして、樹さんが、ゆっくり口を開いた。


『…柊、今、すごく仕事頑張ってる。必死な姿見てたら、無理して体壊さないか、心配になる』


『柊君…体調大丈夫なのかな?』


『何度言っても、聞いても、大丈夫だって言うだけだ。あいつ、昔からそうだから』


柊君…私も心配だよ…


無理する柊君、私もよく知ってる。


『柊のことは俺が見てるから』


『うん、お願い』


『柚葉…』


『…?』


『俺…柚葉のこと、ずっと前から知ってた』


え?


私をずっと前から知ってたって…


どういうこと?


『あの日、空港で会う前から、ずっとお前のこと知ってたんだ』
< 187 / 244 >

この作品をシェア

pagetop