2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
樹さん…


私、樹さんが好き…


この感情は、きっと、あなたを好きな合図。


今までの樹さんの優しさが、私の心を駆け巡った。


キスした唇を離した瞬間、もう一度、唇が惹き付けあった。


本当に…樹さんが…好きだ。


また、そう確認出来た。


そして…私達は、ゆっくりと離れた…


『…ごめん、いっぱい泣いて』


『…いや、泣かせて悪かった』


ぎこちない会話。


お互い、まともに顔が見れない。


しばらくの沈黙。


いたたまれなくて、私は、先にお風呂に入ることにした。


樹さんは、自分の部屋に戻ったみたいだ。


キスしたこと、どう思ってるかな?


私もお風呂の後は、部屋に戻って、早めにベッドに入った。


明日は、バイトも早いんだけど…


ダメだな…全然…眠れない。


当たり前か…


私、樹さんと、キスしたんだから…
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