2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
2人の絆
だけど…


やっぱり、ただでさえ、仕事が大変なのに、私のことで余計な心配かけたくない。


柊君には、仕事以外では、いつも笑ってて欲しいから。


私、穏やかに笑う柊君に、何度癒されて来たかわからない。


そうだよ、佐藤君が来たら、部屋に鍵をかければいいだけだよ。


相手にしなければ、きっと諦める。


でも…相談って言ってたな…


何を言いたかったんだろ。


大学時代、自由気ままに女の子と付き合って、好きなように遊んで…


私は、本当に傷つけられた。


そんな人だって知ったのは、付き合って、浮気された後だったから。


知ってたら、絶対に付き合ったりしなかった。


なのに、今さら…


何を相談したいって言うの?


柊君に…本当は、頼りたい。


頼って、怖いって、自分の気持ちをちゃんと言いたい。


守って欲しい…って。


だって、さっきから、佐藤君の怖い顔が思い出されて、体が震えてるんだ…


その時、携帯がなった。
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