2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
1週間経って、マンションでの生活、レストランでの作業…毎日、樹は慌ただしくしてる。


それでも、私には優しく、英会話も毎日丁寧に教えてくれた。


その分、私は、家事を一生懸命頑張って、仕事についても、いろいろ覚えた。


あと、1週間だよ…


嘘みたい。


私達は、地元のバイトの男の子2人をマンションに呼んで、オープンに向けての最終ミーティングを行った。


まだ若い彼らは、意欲的で協力的だ。


1人は、料理経験ありで、樹をサポート。


1人は、私と一緒に接客を担当する。


樹が考えたメニューを、全て作って、それを試食しながら、さらにアイデアを出し合った。


でも、ほとんどが手直しするまでもなく、完璧なように思えた。


美味し過ぎる。


樹の才能に、改めて感服した。


接客の仕方を確認し合い、最後まで楽しく打ち合わせた。


何か1つのファミリーみたいな雰囲気。
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