2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
でも、それが、樹の目指す、お店のコンセプトでもあるらしい。


迎える側も、お客様も、みんなが笑顔になれる場所を作りたいって。


最初は、冷たい人だと思ってたのに…


今は、樹の優しさを痛感してる。


私は…


一生、この人についていこうと、そう心に誓った。


どんなにつらいことがあっても、この人の側にさえ居られれば、絶対に乗り越えていける。


樹は、レストランがある程度軌道に乗れば、結婚式を挙げようって言ってくれた。


私も、もう迷いはない。


本当にいろいろあったな…って思う。


だけど、きっと…


全部、意味のあることだったんだ…


きっとそうだ。


柊君じゃなくて、樹と結婚すること…


そんなこと、最初は、思いもしなかったな。


人生は、本当にわからない。


楽しいことも、悲しいことも、全てを2人で一緒に共有するのが結婚だと、私は信じてる。


柊君とは、残念ながら、一緒に居ても、それが出来なかったんだろう…
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