2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
そっか…


性格は違っても、この兄弟はお互いに認めあって、尊敬し合ってるんだ…


素敵だな、そういうの。


でも、やっぱり樹さんは…苦手だ。


『じゃあ、日本に戻っても樹にはバリバリ頑張ってもらわないとな』


『こき使うのだけは勘弁してくれよ』


久しぶりに再会した兄弟の会話。


それは、聞いててなんだか、心地良かった。


私達は、柊君の車に乗り込んだ。


同じ車に、同じ人が2人乗ってるような感覚。


この空間、不思議過ぎる。


1人でもすごい破壊力のイケメンが、2人もいて…


自然にドキドキして来るよ…


『今日は、夜、3人で食事しよう。いいだろ?樹』


『ああ、別に予定は無いよ。仕事、明日からだし』


『柚葉もいいよね?』


『あ、うん、大丈夫だよ』


『良かった、じゃあ、仕事終わったら、柚葉と一緒に樹を迎えに行くから』


『わかった、待ってる』
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