2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
樹さんも一緒に食事か…


ちょっと緊張しちゃうな…


まあ、柊君がいてくれるから大丈夫だよね。


樹さんが住むマンションは、会社の近くにある。


外観がスタイリッシュで、素敵な雰囲気だ。


樹さんのために、柊君が契約したみたいだ。


そこで、樹さんを降ろしてから、私達は会社に向かった。


『いろいろごめん。樹のこと、嫌いにならないでやって。あいつ、本当に口が悪いけど、心の奥は、めちゃくちゃ優しくていいやつだから』


申し訳なさそうに、柊君が言ってくれた。


『うん。柊君にとっては、大事な家族だもんね。私にとっても…もうすぐ家族になる人だし。だけど、今はまだ…ちょっと怖いかな。ごめん』


『そうだよね…迷惑かけるけど、そのうち慣れると思うから。仲良くしてやって欲しい』


『うん、わかったよ。樹さん、結婚式、出てくれるよね?』


『ああ、来てくれるよ、その日は空けてもらってるから』
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